2020年11月16日

【SUITSと渋沢栄一から学ぶ】道理に基づいた経営判断ができない企業はなぜ滅ぶのか?

どうも!ブランドクリエイターの中江です。

今日は「【SUITSと渋沢栄一から学ぶ】道理に基づいた経営判断ができない企業はなぜ滅ぶのか?」というテーマでお話していきたいと思います。

今更「SUITS2の話かよ」と思われる方もいるかもしれないですが、気にしないでください。笑

僕は常に、流行から取り残されています。

まだ、鬼滅の刃も半沢直樹2も見ておらず、これから見ようかなと思ってるところです^^;

今日の記事はネタバレを含みますので、「SUITS2の内容は知りたくない!」という人は、見てからこの記事を読んでくださいね。

「SUITS」というドラマは、アメリカ・USAネットワークで2011年から2019年まで放送されていた人気シリーズで、それが2018年と2020年に日本でリメイクされたんですね。

舞台は「幸村・上杉法律事務所」で活躍する弁護士のお話です。

そこでは、様々な企業や個人からの訴訟案件の依頼が来ます。

最終回の訴訟は「フォルサム食品」という企業に勤める女性従業員からの依頼でした。

「フォルサム食品」は蓮見会長(伊藤史郎)が率いる食品メーカーの大企業です。


画像出典:https://www.fujitv-view.jp/

その女性従業員は「女性が昇進差別を受けている」と訴えを起こしていました。

最初は金にモノを言わせて、和解金1億円を支払って、解決を図ろうとしますが、対立する弁護士との因縁もあり、その女性従業員と全面対決することになります。

「女性の活躍」を謳う同社のイメージからすると、今回の訴訟が明らかになれば、とてもマイナスなイメージとなります。

蓮見会長とその弁護士は

女性の昇進差別に確固たる証拠などない

と主張しました。

ですが、実際に調べていくと、女性の昇進差別がありました。

従業員の人事評価採点シートを回収すると、女性だけなぜか、小数点単位の点数があります。

男性の点数には小数点はありません。

これは本来の点数に0.7をかけていたからです。

他の女性従業員も、昇進差別を受けていることは自覚していましたが、自分がそれを訴え出てしまったら、それこそ会社での将来に響くと声を上げ出せません。

全面対決が決まってからも、同社の女性従業員には、その訴えに参加しないように圧力がかかりました。

しかし、その後、女性の昇進差別をしていた決定的な証拠を掴まれます。

蓮見会長が全国の人事担当者宛に

育児が仕事の邪魔にならない女性だけを昇進させろ

というメールを送っていたのです。

これで負けは確定し、メディアにも悪事が暴かれて、終わりというストーリーです。

このSUITSというドラマに出くる企業って、倒産していく典型例みたいな企業がたくさん出てきます。

今回のフォルサム食品の場合

  • 経営判断
  • 時代認識

の2つを完全に読み間違えた事例です。

事業における経営判断はどうあるべきなのか?

日本資本主義の制度を整備して、日本初の株式会社を設立し、470社の企業の創設に関わった、渋沢栄一はこう語っています。

画像出典:http://yuairodorekishikan.com/

人間は万事万般の行いを道理に当てはめ、これに適応するか否かを判断し、決定することが最も緊要なことである

このことはInstagramでも解説しましたが、

道理とは人として行うべき正しい道のことです。

道理に反してる行為とは、自分を利することだけを考えて、その行為が周りに与える影響を想定しないような行為です。

道理に反する行為ばかりやっていると、人の和を乱し、人は離れていきます。

だから、どれだけ立場があろうが、業績があろうが、実績があろうが、権力があろうが、権威があろうが、自分を利するような行いばかりやっていれば、物事は上手くいかなくなるのです。

今回は、人事評価でした。

人事評価は、当然ですが、社員の行為を公正・公平に行うことが、道理に適っている行為です。

ですが、蓮見会長は、そこに私的な偏見を入れて、点数を操作しました。

それが女性社員に与える影響のことなど、何も考えていないのです。

結果として、集団訴訟に入ります。

今回のようにどれだけ凄腕の弁護士を雇おうが、そこに道理はなく、不正の根拠は隠そうとしても、確固として存在しているので、いずれバレます。

圧力を加えて、証拠の隠蔽を図ろうとしましたが、結局、それも無駄骨に終わりました。

蓮見会長の経営判断を見ていると、組織論的にも旧時代的だなと思います。

このフォルサム食品は『ティール組織』でいうところの「順応型パラダイム」です。

この組織のパラダイムは、紀元前4000年のメソポタミアで生まれたモデルです。

人々は、因果関係という概念を理解し、時間を線形で捉えることができるようになり、将来の計画を立てれるようになりました。

組織も数百人から数千人規模を束ねられるようになります。

組織の運営体制としては

  • トップ
  • 部下

というピラミッド型構造(ハイアラキー)です。

計画が立てられるようになると、農業を発展させることが可能となります。

結果的に生産力が上がり、農業に従事しない

  • 統治者階級
  • 役人
  • 僧侶
  • 兵士
  • 職人

という身分や役割ができ、国家と文明が生まれます。

個人がこの組織に属するためには、この組織の行動基準を自分の中に取り入れないといけません。

この世界では、トップが「何が正しいのか」を全て決めます。

それに当てはまる行為こそが、称賛されるべきで、そうではない行為は恥ずべき、罪深い行いになります。

トップは計画を立案し、部下はそれを実行するという風に役割は明確化します。

部下に求められるのは、革新的なアイディアではなく、言われたことを素直に実行することです。

その方が組織としての生産能力が上がるからです。

階層はできるだけ固定化させた方が、社会の変化が少ない時代には、効率的・生産的です。

だから、明確な社会階級を設け、厳格な男女差別などを昔の組織は行ってきました。

正式な役職、固定的な階層、組織図によって、権力は安定し、組織は安定しました。

ですが、このパラダイムの組織論はもう古いのです。

今が激動の時代であり、たとえ大企業であっても簡単に潰れてしまう時代だからです。

個人は自由と引き換えに、企業に生活と将来の保証を求めましたが、その約束は確実に果たされるとは限りません。

堅牢なピラミッド型構造を作り、トップが下した命令も幾度となく間違うようになります。

今はそういう不安定な時代です。

そして、インターネットが登場し、情報は一瞬で共有され、評価が行われてしまう時代です。

人からの評価というのが物凄く重要な指標となっています。

それはトップから部下に行うトップダウンの評価ではありません。

もはやそんな階層構造はなく、トップも部下に評価される時代です。

今回の訴訟はまさにそうです。

全ての人が一挙手一投足問われる時代になったのです。

だからこそ、渋沢栄一が説いた

人間は万事万般の行いを道理に当てはめ、これに適応するか否かを判断し、決定することが最も緊要なことである

という経営判断が重要なのです。

これは関わる人の幸せを願った経営判断であり、これを実行していけば、自然と評価が集まる企業になるからです。

では、今回は、以上になります!

お疲れ様でした!

By 中江 翔吾 経営哲学 Share:

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About Me

名前:中江翔吾。職業:ブランドクリエイター(デザイナー&コンサルタント)一流のデザイナーからグラフィックデザインを学び、フリーランスのデザイナーとして活動を開始。その後、インターネットマーケティングの力を活用し、安定した集客の仕組みと、ブランドを構築。営業は全くせずに仕事の依頼が常に2~3ヶ月待ち。現在は「CREATE A BRAND」をコンセプトに、デザインとマーケティングの力を使って、個人・企業の規模を問わずに、ブランド構築のサポートを提供している。

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